子どもの歯並びが悪くなる?原因となる5つの悪習慣を解説
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「子どもの歯並びの良し悪しは、遺伝だけで決まるのかな?」

「子どもの歯並びが悪くならないように何か出来ることはないかな?」

このような疑問をお持ちではありませんか?お子さまの歯並びが悪くならないように願う気持ちは、全国の親御さん共通の思いだと思います。コンプレックスを感じることなく友達と笑い合って欲しい、矯正治療で痛い思いをせずに済んで欲しい、そう思いますよね。

そこで、当記事では上記の疑問を解決するべく以下の内容に沿って、子どもの歯並びが悪くなる原因等を解説いたします。

  • 子どもの歯並びが悪くなる2つの大きな原因
  • 子どもの歯並びが悪くなる5つの習慣
  • 【予防が大切】子どもの歯並びが悪くならないように出来ること2選

記事の後半では、お子さまの歯並びが悪くならないように出来る予防策も解説します。将来的に矯正治療をすることになったとしても、重度の叢生と軽度の叢生では、お子さまの負担度が全く違います。お子さまが後でお辛い思いをしないよう、今すぐ始められることを解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

4歳~7歳のお子さまが対象のマウスピース型矯正装置「プレオルソ」について詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。>>プレオルソとは

【この記事の執筆と監修者】

こうつ歯科・矯正歯科 (大阪府吹田市)理事長
CiAO マウスピース矯正勉強会 代表(歯科医師向け)
インビザライン プラチナプロバイダー

高津 充雄(歯科医師)(こうつ みつお)

歯ならびで後悔する人をなくしたいという想いで、 歯列矯正を安全に行うための知識を発信しています! 矯正治療では歯ならびを綺麗にするだけではなく、口元まで美しく整えることを心がけています。 可愛く・格好良くなっていただけるように、精密な診断とシミュレーションを活用して治療を行います。

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遺伝だけではない?子どもの歯並びが悪くなる2つの大きな原因

遺伝だけではない?子どもの歯並びが悪くなる2つの大きな原因

子どもの歯並びが悪くなる原因は、遺伝のせいだけだと思っていませんか?実は、子どもの歯並びが決定する要因は、遺伝だけではありません。

子どもの歯並びが悪くなる原因は、大きく分けて以下2点です。

  • 先天的要因(遺伝)
  • 後天的要因(虫歯や口腔習癖、習慣)

1つ目は、皆さまが想像しやすいであろう遺伝です。母、父そして祖父母に上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)の方がいると、子どもに遺伝する可能性があります。歯を支えるあごの骨(歯槽骨)の形が似て、それに伴って歯並びが悪くなるということですね。

しかし、遺伝だけではなく、後天的な要素も子どもの歯並びの形成に大きな影響を与えています。イメージしやすい例でいうと、乳歯の虫歯です。「乳歯は最終的に抜けるから虫歯になってもそこまで問題ないでしょう」と思われる方も少なくありません。

しかし、虫歯になった乳歯が早期に抜けて隙間ができると、隣接する歯がその隙間へ移動してきます。そうなると、本来その場所に出てくる予定だった永久歯が真っ直ぐに生えてこれず、斜めに生えてきてしまう危険性もあるのです。

後天的な要因は虫歯だけではありません。他にも、口腔習癖や日々のお子さまの過ごし方が歯並びに悪影響を及ぼします。以下で、子どもの歯並びが悪くなる習慣を詳しく解説するので、ぜひ続けてご覧ください。

口呼吸は歯並びが悪くなる原因に?子どもの歯並びが悪くなる5つの習慣

口呼吸は歯並びが悪くなる原因に?子どもの歯並びが悪くなる5つの習慣

上記で、子どもの歯並びが悪くなる原因には、先天的な要因(遺伝)と後天的な要因(口腔習癖など)があると解説しました。先天的な要因は防ぎようがありませんが、後天的な要因は努力次第で解消することができます。そこで、まずは、どのような行為・習慣が子どもの歯並びに悪影響を及ぼしているのかについて理解することから始めましょう。

子どもの歯並びが悪くなる悪習慣は、以下5点です。

  • 指しゃぶり
  • 口呼吸(常に口が開いている)
  • 舌癖
  • よく噛まない・片側の歯のみ使う
  • 頬杖をつく

上記5つの習慣が、どのようにお子さまの歯並びに悪影響を及ぼしているのかについて易しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

歯並びが悪くなる習慣①:指しゃぶり

4歳以降も指しゃぶりから卒業できない場合は注意してください。指しゃぶりは、子どもの歯並びが悪くなる原因のひとつです。指しゃぶりをしていると、上下の前歯の間に親指が入り込んだ状態が続きます。そうすると、前歯が上や下に押され、オープンバイト(開咬)になるリスクが高くなるのです。

オープンバイトとは、奥歯を噛みしめても前歯が噛み合わず、上下の前歯の間に隙間ができる歯並びのことで、重度になると麺類などを前歯で噛み切れなくなります。幼少期はあごの骨が柔らかいため、良くも悪くも外部からの圧力で歯が動きやすいです。指しゃぶりは大したことないように思えますが、実は歯を動かす圧力のひとつになるので注意してください。

歯並びが悪くなる習慣②:口呼吸(常に口が開いている)

口呼吸も、子どもの歯並びが悪くなる習慣のひとつです。口呼吸が習慣になると、低位舌(ていいぜつ)になります。低位舌とは、舌が正常な位置より低い位置に収まっている状態です。

舌が上あごの前歯の付け根(正常な位置)より低い位置にあると、上あごの成長が促されず、歯並びが悪くなるリスクが高くなります。歯を並べるあごのスペースが不十分になり、叢生(ガタガタな歯並び)になりやすいのですね。

同様に、口の開きっぱなしも歯並びの形成に悪影響を及ぼします。口をぽかんと開けていると、お口周りの筋力が上がらず、あごの成長が促進されないからです。

歯並びが悪くなる習慣③:舌癖

歯並びが悪くなる習慣③:舌癖

舌を前に押し出すなどの舌癖(ぜつへき)も、子どもの歯並びが悪くなる原因のひとつです。前歯が舌に押され続けると、前歯が前方に傾き出っ歯になる可能性が高くなります。また、前歯に傾斜がつくことで、上下の前歯が噛み合わないオープンバイト(開咬)になる可能性も高いです。

舌で押す力は意外にも大きく、成長過程の子どもの歯であれば、比較的容易に動いてしまいます。そのほか、舌を噛む癖や舌を上下の前歯の隙間から突き出す癖も舌癖の一種で、子どもの歯並びに悪影響を及ぼします。発音に支障が出ることもあるので注意が必要です。

歯並びが悪くなる習慣④:よく噛まない・片側の歯のみ使う

食べ物をよく噛まずに飲み込む習慣も、子どもの歯並びが悪くなる原因のひとつです。あごの骨は噛むことでしっかりと発育します。逆に言えば、柔らかいものばかり食べたり、十分に噛まずに飲み込んだりする習慣があることで、あごの骨の発達はどんどん遅れてしまうのです。

あごの骨(歯槽骨)の発達が遅れると、あごの幅が拡大されず、歯が並ぶスペースが確保できません。そうなると、歯と歯が重なり合うなど歯並びが悪化してしまう危険性があります。

そのほか、片側の歯のみ使うお子さまにも注意してください。あごが歪む原因となり、噛み合わせが合わなくなったり、お顔の印象が悪くなったりする危険性があります。

歯並びが悪くなる習慣⑤:頬杖をつく

頬杖をつく習慣があると、歯並びが悪くなる可能性があります。頬杖をつくと、左右どちらかの下あごに外側から圧力がかかり続けるため、下あごが後方にズレ込みやすくなってしまうのですね。下あごが後退すると、相対的に上あごの歯が突出して出っ歯のように見えてしまいます。

そのほか、下あごの歯も同時に押され続けることから、歯が内側に倒れ込んで、噛み合わせや歯並びが悪化する危険性も高いです。子どものあごの骨は非常に柔らかいため、頬杖に限らず、あごに負担をかけるお子さまの行動全般に注意してください。

子どもの歯並びが悪くならないように出来る2つのコト

【予防が大切】子どもの歯並びが悪くならないように出来ること2選

ここまで、子どもの歯並びが悪くなる代表的な悪習慣について解説しました。遺伝は避けられませんが、後天的な要因による歯並びの悪化は努力次第で防ぐことができます。ここからは、子どもの歯並びが悪化しないように出来る具体的な予防策について解説します。

お子さまの歯並びが悪くならないように出来る予防策は、以下2点です。

  • 歯並びに悪影響を及ぼす習慣を改善する
  • プレオルソ治療を受ける

これら2つの予防策について、以下でそれぞれ詳しく解説します。早めに対策することで後の未来が大きく変わるので、ぜひ参考にしてくださいね。

予防法①:歯並びに悪影響を及ぼす習慣を改善する

子どもの歯並びの悪化を防ぐためには、上記で解説したような歯並びに悪影響を及ぼす習慣の改善に努めましょう。たしかに、癖や習慣は無意識で行っているものが殆どなので、一朝一夕に改善することは難しいです。しかし、諦めずにコツコツと取り組むことで、次第に悪習慣から離れられます。

ただ「やめなさい」と言ってやめられることではないですし、あまり口うるさく言ってしまうと今度はお子さまにストレスが溜まってしまうため、楽しんで取り組めるような工夫が必要です。例えば、指しゃぶりは手持ち無沙汰な時に起こりやすいため、親子のスキンシップを図る時間や用具(ボールや鉛筆)を持つ時間を増やすことで改善されやすくなります。

大切なことは、お子さまに過度なストレスを与えないようにすることです。間違っても激しく𠮟りつけることはやめましょう。

予防法②:プレオルソ治療を受ける

家庭内でさまざまな試みを行っても中々改善されなくてお悩みの方には、プレオルソ治療をお勧めします。プレオルソ治療とは、4歳~7歳のお子さまが対象のマウスピース型矯正治療です。マウスピース型矯正治療と言っても、プレオルソの目的は、歯列を直接的に整えることではありません。

プレオルソの目的は、お口周りの筋肉を鍛えたり、お子さま特有の舌癖を矯正したりすることです。プレオルソは上あごと下あごが一体化しており、装着している間は口を閉じた状態を保てるため、指しゃぶりや口呼吸の改善に大きな効果を得られます。

そして、その結果として歯並びの悪化を防ぐことが可能です。矯正装置の装着時間は就寝時と起きている間の1時間のみなので、お子さまの負担も少ないというメリットもあります。早期にお子さまの口腔習癖に向き合うことで、後に歯並びの悪さに苦しまなくて済むため、ぜひこの機会にご検討されてみてはいかがでしょうか。

プレオルソ治療について詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。>>プレオルソとは

まとめ:指しゃぶりや口呼吸は歯並びを悪くします!子どもの悪習慣は早めに改善しよう!

まとめ:指しゃぶりや口呼吸は歯並びを悪くします!子どもの悪習慣は早めに改善しよう!

当記事では、子どもの歯並びが悪くなる原因について解説しました。子どもの歯並びが悪くなる原因は遺伝だけではなく、口腔習癖などの後天的な要素からも影響を受けています。

具体的には、4歳以降の指しゃぶりや頬杖などの日々の無意識的な習慣が、歯並びの形成に悪影響を与えているのです。裏を返せば、幼少期のうちにこれらの悪習慣を改善しておくことで、重度の叢生などの予防になるといえます。

ご自宅での躾や訓練に限界を感じていらっしゃる方は、専門的な力を借りることもひとつの手です。お口周りの筋肉を鍛えたり、舌癖を治したりすることを目的とするプレオルソ治療を早期に行うことで、後天的な要因による叢生などになるリスクが低下します。

当院では、4歳~7歳のお子さまが対象のプレオルソ治療を取り扱っています。お子さまが後にご自身の歯並びで悩み苦しまないためにも、この機会にプレオルソ治療で予備矯正を始めてみませんか?少しでもご興味がございましたら、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。

矯正治療で後悔して欲しくない

お子様の歯並びを綺麗にしたいと一大決心して歯列矯正を始めてみたものの、思い描いていたような歯並びや口元にならなかったら、とても辛くて悲しいでしょう。

お子様や親御様が矯正治療で後悔しないように、この記事があなたのお役に立てたらとても嬉しいです。

歯列矯正で後悔しないようにするためには、しっかりと患者様の想いや希望を聞いてくれる歯科医師に出会うことが大切です。

お子様の歯並びや口元をどのようにされたいのか親身に相談に乗り、そしてそのご希望に合うように治療を進めてくれる歯科医師に治療をお願いすれば、後悔のない理想的な歯並びを手に入れることができるでしょう。

私たちが選ばれる 6つの理由

01.矯正相談であなたの想いをお聞きします

まず、しっかりと患者様のお気持ちをお聞きします。歯並びやお口元をどのように気になられているのか、あなたの想いをお聞きします。歯科医師と歯科衛生士が実際にお口の中を拝見し、口腔内写真を撮影し、必要に応じてレントゲンを撮影し今後の治療方針をご説明いたします。貴重なお時間を使って当院にいらっしゃったことを後悔させません。

02.医療コーディネーターがさらにしっかりと想いをお聞きします

せっかく歯並びの相談に来たのに、時間が足らずに納得できるまでお話ができなくては時間の無駄になってしまうかも知れません。

当院では医療コーディネーターが在籍し、歯科医師と歯科衛生士による矯正相談の後にさらにしっかりとお気持ちをお聞きし、お悩みの解決のお手伝いをさせていただきます。

医療コーディネーターまで在籍しているクリニックは中々ございません。歯科医師や歯科衛生士に話しにくい内容もカウンセリングルームでゆっくりとご相談ください


03.マウスピース矯正の講師が行う矯正治療

「矯正治療で後悔する人を一人でも減らしたい」その想いから、私はマウスピース矯正の歯科医師向け勉強会の代表を務めています。
デジタルの知識が必須になるマウスピース矯正特有の知識を、他の歯科医師に広めることが私の使命だと考えております。 もちろん、矯正治療のシミュレーションは全て私高津が作成しますのでご安心しておまかせください。

04.お顔と歯並びを総合的にデジタルで診断

患者様の歯並びを綺麗にして口元を自然な美しさに改善するために、歯を見るだけではなく、お顔と歯並びのバランスを考え、デジタルを駆使して総合的に診断致します。

正面だけでなく、横顔の診断も大切にしています。お口元が出でいる方は、前歯を後ろに移動させると、とても綺麗な口元の印象に変わります。<br>そこに歯科医師の診断の差が出ます。口元が綺麗になると人生が変わります!

患者様の歯並びを綺麗にして口元を自然な美しさに改善するために、歯を見るだけではなく、お顔と歯並びのバランスを考え、デジタルを駆使して総合的に診断致します。
正面だけでなく、横顔の診断も大切にしています。お口元が出でいる方は、前歯を後ろに移動させると、とても綺麗な口元の印象に変わります。
そこに歯科医師の診断の差が出ます。口元が綺麗になると人生が変わります!

05.改善後のイメージを治療開始前にシュミレーション

マウスピース矯正では、治療開始前の精密検査のデータをもとに、3Dの治療計画ソフトウェアを使って、治療開始から治療終了までの歯の動きを3Dシュミレーションで見ることができます。
この3Dシミュレーションを見ていただくことで、患者様も治療の完成予想図のイメージを共有できます。

このように、1本1本の歯がどのように動いていくのか3D 映像を通して実際に見ることができますので、治療中の不安が減り安心に繋がります。
正面だけでなく、横顔の診断も大切にしています。
お口元が出でいる方は、前歯を後ろに移動させると、とても綺麗な口元の印象に変わります。

06.大阪の中心地からお車で20分の好立地

こうつ歯科・矯正歯科は、新大阪からお車で15分、梅田から20分の好立地にあり、北摂エリアを中心に大阪中から患者様が来院されます。
患者様専用の駐車場を6台完備しています。
大阪府外の方も矯正治療のために通院されています。

※レントゲンは保険診療費用をいただきます。正確な治療方針をご説明するためにレントゲン撮影を推奨しています。

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