当院の理事長である高津は日本中にマウスピース矯正の知識を伝える歯科医師向け勉強会(歯科医師が400名以上在籍2024年1月現在)の代表を務めています。
インビザライン治療で、マウスピースを装着した際に「歯とマウスピースがしっかりフィットしていない気がする…」と感じることはありませんか?実際に、当院では「マウスピースをしっかりはめ込めていない気がします…」と相談してくださる方が多くいらっしゃいます。もしかすると、それはマウスピースが浮いている状態かもしれません。
「マウスピースが浮いているって、どういうこと…?」
「マウスピースの浮きを改善する方法はある?」
マウスピースが浮いているかもしれないと聞くと、上記のような疑問が湧いてきませんか?
そこで、当記事では以下の内容を解説いたします。
マウスピースを装着していても「本当にこれで合っているのかな…」と不安を抱えている方が
記事の後半では、マウスピースが浮いている場合に、すぐに実践できる対処法も併せて解説しています。「マウスピースがフィットしていないかも…」と感じている方は、ぜひ紹介する対処法を行ってみてくださいね。
「そもそもインビザラインってなに?」という方は、まずはこちらのページをご覧ください。>>インビザラインとは
【この記事の執筆と監修者】
こうつ歯科・矯正歯科 (大阪府吹田市)理事長
CiAO マウスピース矯正勉強会 代表(歯科医師向け)
インビザライン プラチナプロバイダー
高津 充雄(歯科医師)(こうつ みつお)
歯ならびで後悔する人をなくしたいという想いで、 歯列矯正を安全に行うための知識を発信しています! 矯正治療では歯ならびを綺麗にするだけではなく、口元まで美しく整えることを心がけています。 可愛く・格好良くなっていただけるように、精密な診断とシミュレーションを活用して治療を行います。
目次
アライナー(マウスピース型矯正装置)が浮いている状態(アンフィットとも呼ぶ)とは、歯とアライナーの間に隙間ができている状態を指します。隙間が1mm以上あると、肉眼でも確認できるでしょう。
本来、アライナーは歯の形状とわずかにズレるように作られているため、アライナーを交換したばかりの時は、多少浮いていても問題ありません。(許容範囲は2mm以内)しかし、数日経っても浮いている場合は、アンフィットを起こしている可能性が高いです。
アライナーが浮いたまま治療を続けると、後にさまざまなトラブルが生じる可能性があります。例えば、治療の後半で治療全体がやり直しになる可能性です。
アライナーが浮いた状態では、歯根膜に適切な圧力をかけられないため、歯が計画通りに動きません。そして、この治療計画のズレが蓄積すると、ついには治療後半で使用予定のアライナーが歯にはまらなくなるなどの問題が起きてくるのですね。そうなれば、治療計画を立て直してアライナーを作り直さなければいけなくなります。それまでにかけた時間が無駄になると思うと恐ろしいですよね。
そのほかにも、アライナーが浮いた状態では、アライナーの縁が歯茎に当たって、口内を傷つけてしまう可能性もあります。
それでは、なぜ個人個人に合わせて作製したアライナーが浮いてしまうのでしょうか。以下では、アライナーが浮く代表的な3つの原因について解説するので、ぜひ併せてご覧ください。
インビザラインの作り直しについて記載している記事もあるので、ぜひ併せてご覧ください。
アライナーが浮いている状態とは、アライナーと歯の間に隙間ができている状態と解説しました。ここでは、アライナーが浮く原因について詳しく解説します。
インビザライン治療でアライナーが浮く代表的な原因は、以下3点です。
これら3つの原因について、以下でそれぞれ詳しく解説します。現在アライナーが浮いていると感じている方は、ご自身がどのパターンに当てはまっているのかを知るためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
治療初期はアライナーが浮いていなかったのに、治療が進むにつれてアライナーが浮くようになってきた場合は、歯が計画通りに動いていない可能性があります。
インビザラインでは、約2週間に1度、アライナーを次の段階のものへ取り替えます。しかし、何らかの原因で歯の動きに遅れが生じていて、治療が思うように進んでいない場合に次のアライナーに取り替えても、アライナーは歯に適合しません。つまり、浮いてしまうわけですね。
早い段階でアライナーの浮きに気づければ良いのですが、気づかずに新しいアライナーを使い続けると、さらに治療計画にズレが生じてしまいます。そうなると、どんどんアライナーの浮きが大きくなってしまうので注意が必要です。
アライナーに歪みが生じている場合も、アンフィットを起こします。アライナーの形状は、患者さま個人の歯にフィットするようにPC上で細密に計算されているので、その形状から変形してしまえば、当然歯にフィットしません。
アライナーは、スマートトラックと呼ばれる特殊プラスチック素材で作られています。スマートトラックは、弾性が高く歯列矯正には非常に優れている素材ですが、熱には弱いです。そのため、アライナーを洗浄する際に熱いお湯を使ったり、夏場の車中に放置したりすると変形してしまう可能性があるので注意しましょう。
インビザラインの洗浄方法について記載している記事もあるので、ぜひ併せてご覧ください。
アタッチメントを取り付けていない場合も、アライナーが浮く可能性があります。アタッチメントとは、インビザライン治療の際に歯の表面に取り付ける突起物のことです。アライナーが滑るのを防ぎ、アライナーと歯を密着させる役割を持ちます。
インビザライン治療では、殆どの方がアタッチメントをつけます。しかし「前歯部分はアタッチメントが目立ってしまう…」など、審美の観点からアタッチメントを取り付けないケースもないわけではありません。その場合は、アタッチメントがない分、アライナーが滑りやすくなり、アンフィットを起こす可能性が高くなります。
前歯に限らず、奥歯もアンフィットを起こしやすいです。奥歯は、食事の際によく使われるため、歯がだんだんと歯茎に沈み込み、他の歯に比べて高さが低くなっていることがあります。そのため、アタッチメントで引っ掛かりを作らないと、アライナーが浮いてしまう可能性があるのです。
ここまでは、インビザライン治療でアライナーが浮く原因について解説してきました。アライナーの浮きを放置してしまうと、後に治療のやり直しが必要になるなど、トラブルが発生する可能性があります。そこで、治療を効率的に行うためにも、ここからは、アライナーの浮きへの対処法を詳しく解説します。
アライナーが浮いている場合にすぐ実践できる対処法は、以下4点です。
これら4つの対処法について、以下でそれぞれ詳しく解説します。実践しやすい対処法ばかりなので、ご一読いただき、ご自身に必要な方法を早速行っていきましょう。
アライナーの装着時間が不足している場合は、歯の動きに遅れが出る可能性が高く、段々とアライナーが適合しなくなって浮いてきてしまいます。そのため、アライナーが浮いていると感じた場合は、まずご自身のアライナーの装着時間が足りているかどうかを、見直してみてください。
そして、装着時間が足りていなかった場合は、装着時間(1日20時間以上)を厳守するようにしましょう。22時間以上装着できれば理想的ですが、難しい日も当然あると思います。ただ、そのような日でも20時間以上は装着するように心掛けてください。
また、アライナーの取り外し過ぎにも注意しましょう。食事以外の時に何度も脱着を繰り返してしまうと、歯根膜への圧力が弱まってしまいます。そうなると、いくら合計装着時間が20時間をクリアしていても、やはり歯の動きに遅れが出てしまいます。
インビザラインの効果について記載している記事もあるので、ぜひ併せてご覧ください。
アライナーチューイの使用が不十分だと、アライナーが正しく歯にはまらず、浮いてしまうことがあります。アライナーを歯にフィットさせるためには、アライナーチューイの使用が必要です。
確かに、アライナーはマウスピース型なので、簡単に歯に脱着できます。しかし、正しく装着するためには、アライナーチューイを噛む努力が必要になります。アライナーの装着時には、毎回約10分~15分、歯1本1本をアライナーにはめ込んでいくように、アライナーチューイを噛みましょう。あごの筋力を使うので、大変だと思います。
しかし「アライナーチューイの使用を怠っていたら、アライナーがしっかりフィットしていなかったようで歯の動きに遅れが出てしまった…」というケースも決して少なくありません。インビザライン治療を効率的に進めるためには、アライナーチューイの使用は必須と覚えていてくださいね。
アライナーが浮いていると感じた場合は、1段階前のアライナーを装着することも有用です。特に「今までに装着したアライナーの浮きは数日で治まっていたのに、今回のアライナーは数日間経っても浮きが気になる…」など通常よりアライナーのフィットが遅い場合に有用でしょう。
上述したように、歯の動きに遅れが出ている場合は、次の段階のアライナーに移行しても、適合せずに浮いてしまいます。その場合は、もう少しの間だけ現段階のアライナーにとどまって、様子を見ることも一案です。
ただし、自分で判断するのは難しいので注意が必要です。「自己判断して間違えたら嫌だな…」と思う方は、以下の対処法も併せてご覧ください。
装着時間を守ったり、アライナーチューイをしたりしているのにも関わらず、アライナーの浮きが数日経っても治まらない場合は、歯科医に相談しましょう。アライナーの浮きを放置してしまうと、ある段階で治療のやり直しの必要に迫られる可能性があります。
それまでにかけた時間もお金も無駄にしないためにも、異変を感じたらすぐに歯科医へ相談してください。歯科へご来院いただければ、検査を通して、アライナーの浮きの原因を突き止めます。また、患者さま個人に必要なリカバリー方法も提案できるため、すぐにお悩みを解説していただけるでしょう。
インビザライン治療は、通院頻度の少ない治療法なので、治療中の疑問やご不安を放置してしまう方も少なくありません。当院では、患者さまが気兼ねなく相談できるように、患者さま1人ひとりとしっかりコミュニケーションを取っていますので、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。
当記事では、インビザライン治療でアライナーが浮く原因について解説しました。歯が計画通りに動いていなかったり、アライナー自体に歪みが生じていたりと、原因はさまざまです。アライナーが浮いている状態で治療を進めてしまうと、後で治療のやり直しが必要になるなど、トラブルが発生する可能性も高いので、十分に注意してください。
アライナーが浮いていると感じた場合は、まずは装着時間が足りているか、また、装着方法が正しいかどうかを確認しましょう。そして、装着時間や装着方法に改善できる要素があった場合は、早速改善して様子を見てください。
もし、それでもアライナーの浮きが改善されない場合は、放置せずに歯科医へ相談しましょう。検査を通して、アライナーが浮いている原因を突き止めます。また、患者さま個人に最適なリカバリー方法も併せて提案します。アライナーの浮きを放置しないことで、治療もスムーズに進むので、ぜひ歯科へ相談してみてくださいね。
当院では、患者さまが治療中の疑問やご不安を相談しやすい雰囲気づくりに努めています。些細なことでも、何でも親身に答えますので、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。
歯並びを綺麗にしたいと一大決心して歯列矯正を始めてみたものの、ご自身の思い描いていたような歯並びや口元にならなかったら、とても辛くて悲しいでしょう。
歯列矯正で後悔しないように、この記事があなたのお役に立てたらとても嬉しいです。
歯列矯正で後悔しないようにするためには、しっかりとあなたの想いや希望を聞いてくれる歯科医師に出会うことが大切です。
ご自身の歯並びや口元をどのようにされたいのか親身に相談に乗り、そしてそのご希望に合うように治療を進めてくれる歯科医師に治療をお願いすれば、後悔のない理想的な歯並びを手に入れることができるでしょう。
マウスピース矯正の講師が行う
矯正治療
当院の理事長である高津は日本中にマウスピース矯正の知識を伝える歯科医師向け勉強会(歯科医師が400名以上在籍2024年1月現在)の代表を務めています。
また高津自身が講師を務める歯科医師向けマウスピース矯正の講習会でこれまでに450名を超える歯科医師(2024年1月現在)に指導をしています。
歯科界の第一線で活躍されている先生もご受講いただき、高い評価をいただいております。
通算治療実績300名以上
で経験豊富
理事長の高津はインビザラインの年間症例数が多いドクターに与えられるプラチナプロバイダーを4年連続で獲得、そして2023年はダイヤモンドプロバイダーを獲得(連携医院と共同)、通算治療実績は300名を超えています。
数字が全てではありませんが、マウスピース矯正で患者様が満足の行く治療結果を得るためには、技術や経験がないと難しいと言えるでしょう。
矯正治療のシミュレーションは全て理事長の高津が作成しますのでご安心しておまかせください。
お顔と歯並びを
総合的にデジタルで診断
マウスピース矯正では、治療開始前の精密検査のデータをもとに、3Dの治療計画ソフトウェアを使って、治療開始から治療終了までの歯の動きを3Dシミュレーションで見ることができます。
この3Dシミュレーションは、CT撮影で得られた骨のデータと重ね合わせすることができ、より安全に歯の移動を診断し、治療計画を立てることができます。
患者様の歯並びを綺麗にして口元を自然な美しさに改善するために、歯を見るだけではなく、お顔と歯並びのバランスを考え、デジタルを駆使して総合的に診断致します。
正面だけでなく、横顔の診断も大切にしています。お口元が出でいる方は、前歯を後ろに移動させると、とても綺麗な口元の印象に変わります。
そこに歯科医師の診断の差が出ます。口元が綺麗になると人生が変わります!
矯正相談(無料カウンセリング)で
あなたの想いをお聞きします
まず、しっかりと患者様のお気持ちをお聞きします。
歯並びやお口元をどのように気になられているのか、あなたの想いをお聞きします。
歯科医師と歯科衛生士が実際にお口の中を拝見し、口腔内写真を撮影し、必要に応じてレントゲンを撮影し今後の治療方針をご説明いたします。
貴重なお時間を使って当院にいらっしゃったことを後悔させません。
(レントゲンは保険診療費用をいただきます。正確な治療方針をご説明するためにレントゲン撮影を推奨しています)
医療コーディネーターがさらに
しっかりと想いをお聞きします
せっかく歯並びの相談に来たのに、時間が足らずに納得できるまでお話ができなくては時間の無駄になってしまうかも知れません。
当院では医療コーディネーターが在籍し、歯科医師と歯科衛生士による矯正相談の後にさらにしっかりとお気持ちをお聞きし、お悩みの解決のお手伝いをさせていただきます。医療コーディネーターまで在籍しているクリニックは中々ございません。
歯科医師や歯科衛生士に話しにくい内容もカウンセリングルームでゆっくりとご相談ください。
大阪の中心地から
お車で20分の好立地
こうつ歯科・矯正歯科は、新大阪からお車で15分、梅田から20分の好立地にあり、北摂エリアを中心に大阪中から患者様が来院されます。
患者様専用の駐車場を6台完備しています。
大阪府外の方も矯正治療のために通院されています。
矯正相談のご予約・ご来院
WEB診療予約フォーム、もしくはお電話にてご予約をお願い致します。
ご来院後、医療コーディネーターがあなたの想いをお聞き致します。「歯並びのガタガタが気になる」「口元が出ている」「八重歯を治したい」など、歯並びのお悩みをお聞かせください。
レントゲン撮影・お口の中のチェック
※矯正相談の際には、レントゲン検査(保険診療費:約3000円程度)をお勧めしております。レントゲン検査をせずにカウンセリングだけを受けることも可能ですが、レントゲン検査をしていただいた方が、より正確で具体的なアドバイスが可能です。
診療室に移動し、歯科医師、もしくは歯科衛生士がお口の中をチェックします。虫歯がないかどうかの確認も大切です。
口腔内写真の撮影・お顔の撮影
口腔内写真とお顔のお写真を撮影します。
お顔と歯並びの関係は、治療方針を決めるために重要です。
治療方針の説明
撮影した資料を診察室の大画面で見ていただきます。
写真をお見せしながら、現在のお口の状態からあなたの理想に近づくために矯正を行う場合の治療方針を説明致します。
無料カウンセリングは歯科衛生士が担当させていただくことがあります。
口腔内スキャン・簡易シミュレーションを用いた説明
最新デジタルの、口腔内スキャナー『iTero(アイテロ)』を使用し、お口の中を3D 画像としてコンピューターに反映します。従来の粘土のような材料による型取りではなく、スキャナーで多くの写真を撮ることによる最新の印象方法です。
AI機能を使用した簡易的な歯並びのシミュレーションをお見せ致します。
※歯並びの状態によっては口腔内スキャンを行わないことがあります。
カウンセリング
「大まかな治療方針は?」「抜歯が必要か?」「治療期間は?」「来院頻度は?」「マウスピース矯正のメリットとデメリットは?」「ワイヤーを使う可能性は?」「顎間ゴムの使用は?』「インプラントアンカーの使用は?」「費用は?」「医療費控除の目安は?」「医療ローンについて」など、様々な疑問を歯科医師、歯科衛生士、医療コーディネーターがしっかりとお時間をかけて解決致します。