当院の理事長である高津は日本中にマウスピース矯正の知識を伝える歯科医師向け勉強会(歯科医師が400名以上在籍2024年1月現在)の代表を務めています。
一刻も早く歯並びを治して、自分に自信を持ちたいと考えている方にとって、インビザラインに要する治療期間は非常に気になる情報でしょう。実際に、当院でもインビザラインの初回カウンセリングにて、以下のような質問を度々いただきます。
「インビザラインの平均治療期間はどれくらい?」
「治療期間を早める方法はある?」
そこで、当記事では以下の内容を解説いたします。
記事の後半では、インビザライン治療を無駄に長引かせず、早く終わらせるための5つの方法を解説します。一刻も早く矯正治療を終えたい方は、ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてくださいね。
「そもそもインビザラインってなに?」という方は、まずはこちらのページをご覧ください。>>インビザラインとは
【この記事の執筆と監修者】
こうつ歯科・矯正歯科 (大阪府吹田市)理事長
CiAO マウスピース矯正勉強会 代表(歯科医師向け)
インビザライン プラチナプロバイダー
高津 充雄(歯科医師)(こうつ みつお)
歯ならびで後悔する人をなくしたいという想いで、 歯列矯正を安全に行うための知識を発信しています! 矯正治療では歯ならびを綺麗にするだけではなく、口元まで美しく整えることを心がけています。 可愛く・格好良くなっていただけるように、精密な診断とシミュレーションを活用して治療を行います。
目次
結論からお伝えいたしますと、インビザラインの平均治療期間は、約2年~2年半です。殆どの症例で治療に2年以上かかってしまうのは、インビザラインの仕組みが関わってきます。
インビザラインに限りませんが、一般的に歯列矯正では一気に歯を動かすことはできません。インビザラインも同じで、アライナー(マウスピース型矯正装置)1枚で動かせる歯の量は、約0.25mm~0.35mmです。つまり、歯を1mm動かすのに必要な期間は、約2ヶ月となります。
また、叢生(歯の凸凹)の程度が重度になればなるほど、長い治療期間を要します。なぜなら、重度の叢生の場合、5mm以上歯を動かす必要がある場合が殆どだからです。歯を5mm動かすためには約10ヶ月、歯を1cm動かさなければならない場合は約1年8ヶ月かかります。
そのほか、移動したばかりの歯には、元の位置に戻ろうとする力が働きます。そのため、歯を綺麗に並べ終わった後も、保定期間(歯の後戻りを防ぐ期間)が必要です。保定期間中は、リテーナーと呼ばれるマウスピース型の保定装置を装着して過ごさなければなりません。さらに、保定期間は、治療に要した期間と同程度の期間を要します。つまり、歯を動かすのに1年かかったのなら、保定期間も1年程度かかるということです。
このような理由から、インビザラインの平均治療期間は約2年~2年半と言われているのですね。もちろん平均なので、平均期間よりも早く治療を終える方もいれば、平均期間以上の時間を要する方もいます。
インビザラインの仕組みについて、さらに詳しく解説している記事もあるので、ぜひ併せてご覧ください。
インビザラインの平均治療期間は、約2年~2年半だと解説しました。治療に数年かかってしまうのは、インビザラインの仕組みによるものです。しかし、その他にもインビザラインの治療期間が延びてしまう理由があります。ここでは、インビザラインの治療が想定以上に時間を要してしまう理由を解説します。
インビザラインで治療期間が延びてしまう理由は、以下の4点です。
これら4つの理由について、以下でそれぞれ詳しく解説します。治療が長引く原因を知ることができれば、その原因を引き起こさないための対策を取れるので、ぜひご覧ください。
抜歯が必要な症例は、治療期間が長引く可能性があります。なぜなら、歯の移動量が増えるからです。抜歯をすると、歯1本分のスペースが空くことになります。つまり、歯の移動量が1cm以上必要になるケースが多いのです。上述したように、歯を1cm動かすとなれば1年半以上の時間が必要になります。
また、抜歯が必要な症例は、重度の叢生であることが多く、複数の歯が重なっているケースも少なくありません。重なった歯を綺麗に並べようとすると、やはり歯1本1本の移動距離が増えてしまいます。このような理由から、抜歯が必要な症例では、想定よりも治療期間が長引いてしまうことがあるのですね。
インビザラインと抜歯の関係について記載している記事もあるので、ぜひ併せてご覧ください。
アライナーの装着時間が不十分な場合も、治療期間が長引く可能性があります。アライナーは、1日20時間以上(理想は22時間以上)の装着が必要です。1日の合計装着時間が20時間に満たない場合は、歯根膜に適切な圧力をかけられていません。
そのため、アライナーの装着時間が足りない日が続くと、治療計画と実際の治療過程に段々とズレが生じ、治療に遅れが出てしまいます。治療に遅れを取らないためにも、必ず装着時間を守りましょう。
また、アライナーの取り外し過ぎにも注意してください。インビザライン治療中の虫歯を防ぐために、間食時などはアライナーを取り外すかと思います。しかし、インビザラインで大切なことは、一定の圧力をかけ続けることです。アライナーの脱着を繰り返してしまうと、合計装着時間を満たしていても、効果が激減するので注意しましょう。
アライナーの紛失にも注意してください。アライナーを紛失した場合、1段階前、もしくは1段階後のアライナーを装着して一時をしのぐことになります。しかし、段階に合っていないアライナーでは、やはり適切な圧力をかけることが難しいです。歯の動きに遅れが出やすくなるため、紛失には十分に注意しましょう。
そのほか、引っ越し時などに、現在装着しているアライナー以降のアライナーをまとめて紛失する方も稀にいらっしゃいます。その場合は、アライナーの作り直しが必要になって、治療が難航するほか、余計な費用もかかります。アライナーの保管には、十分に気をつけてください。
リファインメントが必要な場合も、治療が長引く可能性があります。インビザラインにおけるリファインメントとは、簡単にお伝えすると、治療計画の修正に基づくアライナーの追加です。
インビザラインでは、事前に歯の動き方をPCでシミュレーションします。しかし、シミュレーション通りに歯が動く人は殆どいません。どうしてもPCと人間の間には誤差が生じてしまうのですね。
インビザライン治療中は、定期的に歯科医院へ通い、治療経過をチェックします。その際、思うように歯が動いていなければ、治療計画を修正し、アライナーを追加する(リファインメントを行う)ことがあります。
リファインメントを行えば、使用するアライナーの枚数が増えるため、治療期間も想定より延びるというわけですね。
虫歯や歯周病などに罹ってしまった場合も、治療期間は延びてしまいます。特に、虫歯には要注意です。インビザライン治療中に虫歯になって、虫歯治療(歯を削ったり、詰め物を入れたりする)をすると、歯の形が変わってしまいます。
そうなると、既存のアライナーがフィットしなくなり、治療が難航してしまうのですね。そのため、インビザライン治療中に虫歯になった方は、アライナーを作り直すことが多いです。虫歯治療だけでなく、アライナーの作製にも時間を要するので、その分だけ治療期間が延びてしまいます。
そのほか、歯周病にも注意が必要です。歯周病が悪化すると、歯の支えとなっている骨が溶けてしまいます。そして、歯根がぐらぐらになっている所にアライナーの力がかかると、思わず歯が抜けてしまうこともあるのです。歯が抜けてしまっては、治療計画の立て直しが必要になり、やはり治療期間が延びてしまいます。
インビザラインと虫歯の関係について記載している記事もあるので、ぜひ併せてご覧ください。
ここまで、インビザラインの治療期間が想定より延びてしまう代表的な理由について解説してきました。「理想の歯並びを実現するまで、気が遠くなるほどの時間がかかったらどうしよう…」と不安になりますよね。しかし、対策を講じることで、治療期間を可能な限り長引かせずに済ませることは可能です。ここからは、インビザライン治療を効率的に行い、少しでも治療を早く終わらせるための方法を解説します。
インビザライン治療を無駄に長引かせることなく早く終わらせるための方法は、以下の5点です。
これら5つの方法について、以下でそれぞれ詳しく解説します。一刻も早く理想の歯並びを実現したい方は、ぜひご一読いただき参考にしてくださいね。
重度の叢生など、歯の移動距離が多い方は、ワイヤー矯正を併用することも一案です。ワイヤー矯正は、インビザラインよりも早く歯を動かすことを得意としています。実際に、矯正治療の初期はワイヤー矯正で歯を動かし、ある程度整ってきたら、インビザラインで噛み合わせを調整するという方も少なくありません。
特に、重度の叢生で抜歯が必要な症例では、ワイヤー矯正を併用することが多いです。当院でも、患者さまの症例によっては、ワイヤー矯正を併用する効率的な治療法を提案することがございます。最近はワイヤーが目立たないホワイトワイヤーがあるので、治療中の見た目を気にされる方でも取り組みやすいです。
インビザラインとワイヤー矯正の併用に興味がある方は、初回カウンセリングでより詳しく説明いたしますので、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。
治療を早く終わらせるためにも、アライナーの装着時にはアライナーチューイを使いましょう。インビザラインでは、アライナーを歯にしっかりとフィットさせて装着することが大切です。
アライナー装着時に、アライナーチューイを約15分程度、歯1本1本をアライナーにはめ込んでいくように噛むことで、しっかりと歯にフィットさせることができます。あごの筋力を使うので、大変だと思います。しかし、この小さな毎日の積み重ねが、治療短縮につながるので頑張りましょう。
治療を早く終わらせるためには、丁寧な歯磨きも欠かせません。上述したように、インビザライン治療中に虫歯になってしまうと、治療期間が長引いてしまいます。そのため、インビザライン治療中は、いつも以上に口内のケアに気を遣う必要があります。
アライナーは取り外し可能なので、歯ブラシはもちろん、デンタルフロスを使用することも可能です。口内に食べかすが残ったままアライナーを装着してしまうと、虫歯になりやすくなるため、毎回丁寧に汚れを落としましょう。必要に応じて、マウスウォッシュを使うこともお勧めします。
喫煙習慣のある方は、禁煙することも治療を早く終わらせるための方法の1つです。なぜなら、喫煙習慣がある人は、ない人に比べて歯の動きが遅くなるからです。
タバコの成分であるニコチンには、血流を滞らせ代謝を悪くさせる作用があります。代謝が悪くなると、歯列矯正の肝である骨吸収と骨形成のスピードが鈍くなり、その結果として、歯の動きも遅くなってしまうのですね。
いきなり禁煙することが難しい方は、まずはタバコの本数を減らすことから始めることをお勧めします。
まだインビザライン治療を開始していない方は、ぜひiTero(口腔内3Dスキャナー)を導入している歯科医院を選びましょう。これも、治療を早く終わらせることに繋がります。
iTeroは、アライナーを作製するために歯型データを取る時に使われるスキャナーです。従来の粘土で型取る方法より遥かに精度が高く、欠陥や不備によるアライナーの作り直しは殆ど起きません。二度手間になることがないので、治療期間を無駄に長引かせることがないのですね。
また、取得した歯型データを元に、PC上で3Dシミュレーションを行うこともでき、より細密な治療計画を立てることができます。iTeroを使用することで、非常に効率的な治療を行えるというわけですね。当院も、もちろんiTeroを導入しています。効率的な治療を提供いたしますので、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。
当記事では、インビザラインにかかる平均治療期間について解説いたしました。インビザラインの平均治療期間は、約2年~2年半です。インビザラインの仕組みにより、どうしても歯を動かすためには一定の時間がかかってしまいます。
治療を無駄に長引かせることなく、少しでも早く終わらせるためには、対策を講じることが必要です。アライナーチューイを使用したり、デンタルフロスやマウスウォッシュで口内を清潔に保ったりなど、ご自宅で出来ることはたくさんあります。毎日のことなので大変だと思います。しかし、これらの小さな積み重ねが治療期間の短縮につながるので、根気よく頑張りましょう。
インビザライン治療中は、歯科医院への通院回数が少なく、自分との闘いだと感じられるかもしれませんね。しかし、当院では、長い矯正生活を患者さまと二人三脚で進んでいきたいと考えております。患者さまとのコミュニケーションを通して、患者さまの治療に対する疑問や不安を払拭いたしますので、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。
歯並びを綺麗にしたいと一大決心して歯列矯正を始めてみたものの、ご自身の思い描いていたような歯並びや口元にならなかったら、とても辛くて悲しいでしょう。
歯列矯正で後悔しないように、この記事があなたのお役に立てたらとても嬉しいです。
歯列矯正で後悔しないようにするためには、しっかりとあなたの想いや希望を聞いてくれる歯科医師に出会うことが大切です。
ご自身の歯並びや口元をどのようにされたいのか親身に相談に乗り、そしてそのご希望に合うように治療を進めてくれる歯科医師に治療をお願いすれば、後悔のない理想的な歯並びを手に入れることができるでしょう。
マウスピース矯正の講師が行う
矯正治療
当院の理事長である高津は日本中にマウスピース矯正の知識を伝える歯科医師向け勉強会(歯科医師が400名以上在籍2024年1月現在)の代表を務めています。
また高津自身が講師を務める歯科医師向けマウスピース矯正の講習会でこれまでに450名を超える歯科医師(2024年1月現在)に指導をしています。
歯科界の第一線で活躍されている先生もご受講いただき、高い評価をいただいております。
通算治療実績300名以上
で経験豊富
理事長の高津はインビザラインの年間症例数が多いドクターに与えられるプラチナプロバイダーを4年連続で獲得、そして2023年はダイヤモンドプロバイダーを獲得(連携医院と共同)、通算治療実績は300名を超えています。
数字が全てではありませんが、マウスピース矯正で患者様が満足の行く治療結果を得るためには、技術や経験がないと難しいと言えるでしょう。
矯正治療のシミュレーションは全て理事長の高津が作成しますのでご安心しておまかせください。
お顔と歯並びを
総合的にデジタルで診断
マウスピース矯正では、治療開始前の精密検査のデータをもとに、3Dの治療計画ソフトウェアを使って、治療開始から治療終了までの歯の動きを3Dシミュレーションで見ることができます。
この3Dシミュレーションは、CT撮影で得られた骨のデータと重ね合わせすることができ、より安全に歯の移動を診断し、治療計画を立てることができます。
患者様の歯並びを綺麗にして口元を自然な美しさに改善するために、歯を見るだけではなく、お顔と歯並びのバランスを考え、デジタルを駆使して総合的に診断致します。
正面だけでなく、横顔の診断も大切にしています。お口元が出でいる方は、前歯を後ろに移動させると、とても綺麗な口元の印象に変わります。
そこに歯科医師の診断の差が出ます。口元が綺麗になると人生が変わります!
矯正相談(無料カウンセリング)で
あなたの想いをお聞きします
まず、しっかりと患者様のお気持ちをお聞きします。
歯並びやお口元をどのように気になられているのか、あなたの想いをお聞きします。
歯科医師と歯科衛生士が実際にお口の中を拝見し、口腔内写真を撮影し、必要に応じてレントゲンを撮影し今後の治療方針をご説明いたします。
貴重なお時間を使って当院にいらっしゃったことを後悔させません。
(レントゲンは保険診療費用をいただきます。正確な治療方針をご説明するためにレントゲン撮影を推奨しています)
医療コーディネーターがさらに
しっかりと想いをお聞きします
せっかく歯並びの相談に来たのに、時間が足らずに納得できるまでお話ができなくては時間の無駄になってしまうかも知れません。
当院では医療コーディネーターが在籍し、歯科医師と歯科衛生士による矯正相談の後にさらにしっかりとお気持ちをお聞きし、お悩みの解決のお手伝いをさせていただきます。医療コーディネーターまで在籍しているクリニックは中々ございません。
歯科医師や歯科衛生士に話しにくい内容もカウンセリングルームでゆっくりとご相談ください。
大阪の中心地から
お車で20分の好立地
こうつ歯科・矯正歯科は、新大阪からお車で15分、梅田から20分の好立地にあり、北摂エリアを中心に大阪中から患者様が来院されます。
患者様専用の駐車場を6台完備しています。
大阪府外の方も矯正治療のために通院されています。
矯正相談のご予約・ご来院
WEB診療予約フォーム、もしくはお電話にてご予約をお願い致します。
ご来院後、医療コーディネーターがあなたの想いをお聞き致します。「歯並びのガタガタが気になる」「口元が出ている」「八重歯を治したい」など、歯並びのお悩みをお聞かせください。
レントゲン撮影・お口の中のチェック
※矯正相談の際には、レントゲン検査(保険診療費:約3000円程度)をお勧めしております。レントゲン検査をせずにカウンセリングだけを受けることも可能ですが、レントゲン検査をしていただいた方が、より正確で具体的なアドバイスが可能です。
診療室に移動し、歯科医師、もしくは歯科衛生士がお口の中をチェックします。虫歯がないかどうかの確認も大切です。
口腔内写真の撮影・お顔の撮影
口腔内写真とお顔のお写真を撮影します。
お顔と歯並びの関係は、治療方針を決めるために重要です。
治療方針の説明
撮影した資料を診察室の大画面で見ていただきます。
写真をお見せしながら、現在のお口の状態からあなたの理想に近づくために矯正を行う場合の治療方針を説明致します。
無料カウンセリングは歯科衛生士が担当させていただくことがあります。
口腔内スキャン・簡易シミュレーションを用いた説明
最新デジタルの、口腔内スキャナー『iTero(アイテロ)』を使用し、お口の中を3D 画像としてコンピューターに反映します。従来の粘土のような材料による型取りではなく、スキャナーで多くの写真を撮ることによる最新の印象方法です。
AI機能を使用した簡易的な歯並びのシミュレーションをお見せ致します。
※歯並びの状態によっては口腔内スキャンを行わないことがあります。
カウンセリング
「大まかな治療方針は?」「抜歯が必要か?」「治療期間は?」「来院頻度は?」「マウスピース矯正のメリットとデメリットは?」「ワイヤーを使う可能性は?」「顎間ゴムの使用は?』「インプラントアンカーの使用は?」「費用は?」「医療費控除の目安は?」「医療ローンについて」など、様々な疑問を歯科医師、歯科衛生士、医療コーディネーターがしっかりとお時間をかけて解決致します。