インビザラインとホワイトニングは同時進行できる？ホワイトニングのベストなタイミングを解説

インビザライン治療で歯列矯正を始めると、お口周りへの意識が高まり、ホワイトニングも行いたいと思うようになる方がたくさんいらっしゃいます。実際、カウンセリング時にも、ホワイトニングの話が出ることが多く、患者さまから以下のような質問をいただきます。

「インビザライン治療とホワイトニングは並行して行えるのかな？」
「インビザライン治療中にホワイトニングを行っても効果はある？」

そこで、当記事では以下の内容に沿って、インビザラインとホワイトニングは同時進行できるのかどうか解説いたします。

• 【結論】インビザラインとホワイトニングは同時進行可能ですが推奨できません
• インビザラインとホワイトニングの同時進行をお勧めしない3つの理由
• ホワイトニングを行うベストなタイミングを解説

記事の後半では、ホワイトニングを行うベストなタイミングについて解説します。インビザライン治療とホワイトニング両方を検討している方は、ご自身に合うタイミングを見つけられるので、ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてくださいね。

インビザライン治療をきっかけに、ホワイトニングやインプラントなど他の治療も行いたいという方は、こちらのページをご覧ください。＞＞インビザラインと組み合わせられる治療や制度

【この記事の執筆と監修者】

こうつ歯科・矯正歯科 （大阪府吹田市）理事長
CiAO マウスピース矯正勉強会 代表（歯科医師向け）
インビザライン　プラチナプロバイダー

高津 充雄（歯科医師）（こうつ みつお）

歯ならびで後悔する人をなくしたいという想いで、 歯列矯正を安全に行うための知識を発信しています！ 矯正治療では歯ならびを綺麗にするだけではなく、口元まで美しく整えることを心がけています。 可愛く・格好良くなっていただけるように、精密な診断とシミュレーションを活用して治療を行います。

＞＞経歴はこちら

インビザラインとホワイトニングは同時進行可能ですが推奨できません

結論からお伝えいたしますと、インビザラインとホワイトニングは同時進行可能です。しかし、推奨はしておりません。

まずは、ホワイトニングについて簡単に解説させてください。ホワイトニングには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2種類があります。オフィスホワイトニングは、歯医者で行うホワイトニングのことです。高濃度の専用ホワイトニング剤を使用し、比較的短い期間で効果を得られます。

一方、ホームホワイトニングは、自宅で行えるホワイトニングのことです。アライナー（マウスピース型矯正装置）の内側にジェル状の薬剤を塗布して、歯全体に薬剤を浸透させていきます。オフィスホワイトニングと比べると一般の方でも扱えるよう低濃度の薬剤であることもあり、白くなるまで時間がかかります。

どちらのホワイトニング方法であっても、インビザライン治療中に受けることは可能です。しかし、推奨しません。なぜなら、同時進行で行うと、ホワイトニングの効果を最大化することができないからです。詳しくは以下で、インビザラインとホワイトニングの同時進行をお勧めしない理由を解説するので、ぜひ続けてご覧ください。

色にムラが出る？インビザラインとホワイトニングの同時進行をお勧めしない3つの理由

上記で、インビザラインとホワイトニングの同時進行は推奨しないと解説しました。それは、ホワイトニングの効果を最大化することができないからです。具体的には、どういうことなのでしょうか。ここからは、インビザラインとホワイトニングの同時進行を推奨しない具体的な理由について解説します。

インビザラインとホワイトニングの同時進行をお勧めしない理由は、以下3点です。

• 仕上がりにムラが出るから
• ホワイトニングの薬剤が細部に届きにくいから
• 歯がしみて痛みを感じやすいから

これら3つの理由について、以下でそれぞれ詳しく解説します。現在、インビザライン治療とホワイトニングの同時進行を検討している方は、ぜひご一読いただき、再検討いただければと思います。

理由①：仕上がりにムラが出るから

インビザラインとホワイトニングの同時進行を推奨しない最大の理由は、仕上がりにムラが出ることです。インビザライン治療中は、殆どの方がアタッチメントと呼ばれる補助パーツ（レジン製の小さな突起物）を歯の表面につけます。

もうイメージできたかもしれませんね。アタッチメントを付けた状態でホワイトニングを行うと、アタッチメントで隠れている部分の歯は白くなりませんから、仕上がりにムラが出るのですね。

元々の歯の色と白い部分がまだらでは、ホワイトニング成功とは言えません。さらに、ホワイトニングをやり直すことにすれば、結局は二度手間です。そのため、アタッチメントを付ける方は、インビザライン治療中のホワイトニングは避けるべきでしょう。

アタッチメントについて詳しく記載している記事もあるので、ぜひ併せてご覧ください。

理由②：ホワイトニングの薬剤が細部に届きにくいから

インビザラインとホワイトニングの同時進行を推奨しない理由に、ホワイトニングの薬剤が細部に届きにくいこともあります。インビザラインの治療初期は、歯列が乱れている状態です。場所によっては、歯と歯が重なっている箇所もあるでしょう。

その状態でホワイトニングを行うと、重なった歯の下の部分には薬剤が行き渡りにくくなります。薬剤が浸透する部分としない部分に分かれ、仕上がりにムラが出てしまうのですね。

上記の理由から、重度の叢生の方は、インビザライン治療初期にホワイトニングを行っても良い効果を期待できません。そのため、歯列がある程度整ってからのホワイトニングをお勧めします。

理由③：歯がしみて痛みを感じやすいから

歯がしみて痛みを感じやすいことも、インビザラインとホワイトニングの同時進行を推奨しない理由のひとつです。インビザライン治療中に歯が動き始めると、歯と歯茎の境目が開きます。

また、インビザライン治療中は、アライナーで歯根膜に圧力をかけているため、通常より歯周組織が過敏になっています。

そのため、歯と歯茎の境目にホワイトニングの薬剤が入り込むと、しみる可能性があるのですね。歯が動く際の痛みに加えて、ホワイトニングによる痛みまで感じると、患者さまの精神的ストレスは増幅してしまうでしょう。そのため、インビザライン治療中のホワイトニングは避けるが吉です。

インビザライン治療後が良い？ホワイトニングを行うベストなタイミングを解説

インビザライン治療中のホワイトニングは、仕上がりにムラが出たり、歯がしみやすかったりとお勧めできないと解説しました。それでは、ホワイトニングを行うベストなタイミングはいつなのでしょうか？ここからは、ホワイトニングの良い結果を得られやすいタイミングを解説します。

ホワイトニングを行うベストなタイミングは、以下の通りです。

• インビザライン矯正治療前
• インビザライン矯正治療後

これら2つのタイミングについて、以下でそれぞれ詳しく解説します。患者さま個人の症例や状況によって、それぞれ合う・合わないがあるため、ぜひご一読いただき、ご自身に合ったタイミングを見つけてくださいね。

タイミング①：インビザライン矯正治療前

ホワイトニングを行うベストなタイミングのひとつは、インビザライン矯正治療前です。インビザライン治療が始まると、殆どの方がアタッチメントを付けます。

上述したように、アタッチメントを付けた状態でのホワイトニングは、ムラが出やすくなります。そのため、アタッチメントによるムラが出ないインビザライン矯正治療前は、ホワイトニングを行う良いタイミングのひとつです。

ただし、重度の叢生など歯並びがひどく乱れている場合は、歯列矯正前にホワイトニングを行っても、最大効果は得られないので注意しましょう。

インビザライン治療前にホワイトニングするかどうか迷われている方は、ぜひ当院のカウンセリングをご利用ください。プロの目線で的確な提案をいたします。

タイミング②：インビザライン矯正治療後

インビザライン矯正治療後は、どなたにとってもホワイトニングを行うベストのタイミングです。インビザライン治療で歯並びが整うと、その後すぐに保定期間に移行します。保定期間とは、歯並びが後戻りしないように、保定装置（リテーナー）を装着して過ごす期間ですね。

この期間であれば、すでに歯が綺麗に並んでいるため、薬剤が行き渡りやすく、ホワイトニングの効果を最大化できるでしょう。オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングの両方を行うことが可能です。保定装置はマウスピース型なので、ジェル状のホワイトニング薬剤を塗布するホームホワイトニングとの相性が特に良いでしょう。

まとめ：ホワイトニングの効果を最大発揮するならインビザライン治療後がお勧めです

当記事では、インビザラインとホワイトニングは同時進行できるかどうかについて解説しました。同時進行はできなくはありませんが、推奨しません。なぜなら、仕上がりにムラが出たり、歯がしみて痛みを感じたりするからです。

インビザラインとホワイトニングを同時進行で行うと、一見すると効率的に思えるかもしれません。しかし、ムラが出てやり直す必要が出たら、二度手間になってしまいます。そのため、基本的には、インビザライン治療中のホワイトニングは避けると良いでしょう。

ホワイトニングを行うベストなタイミングは、インビザライン矯正治療前後です。ただし、重度の叢生の方は、矯正治療前に行っても良い結果を得られない可能性も。矯正治療後は歯列が綺麗なため、どなたにとってもベストなタイミングです。もし、矯正治療前後で迷われているようでしたら、インビザライン治療後の保定期間を利用することをお勧めします。

当院では、インビザライン治療だけでなく、インビザラインと組み合わせられる治療に関しても対応しています。お口周りのお悩みは何でもご相談いただければと思いますので、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。

矯正治療で後悔して欲しくない

歯並びを綺麗にしたいと一大決心して歯列矯正を始めてみたものの、ご自身の思い描いていたような歯並びや口元にならなかったら、とても辛くて悲しいでしょう。
歯列矯正で後悔しないように、この記事があなたのお役に立てたらとても嬉しいです。

歯列矯正で後悔しないようにするためには、しっかりとあなたの想いや希望を聞いてくれる歯科医師に出会うことが大切です。
ご自身の歯並びや口元をどのようにされたいのか親身に相談に乗り、そしてそのご希望に合うように治療を進めてくれる歯科医師に治療をお願いすれば、後悔のない理想的な歯並びを手に入れることができるでしょう。

私たちが選ばれる 6つの理由

マウスピース矯正の講師が行う
矯正治療

当院の理事長である高津は日本中にマウスピース矯正の知識を伝える歯科医師向け勉強会（歯科医師が400名以上在籍2024年1月現在）の代表を務めています。

また高津自身が講師を務める歯科医師向けマウスピース矯正の講習会でこれまでに450名を超える歯科医師（2024年1月現在）に指導をしています。
歯科界の第一線で活躍されている先生もご受講いただき、高い評価をいただいております。

通算治療実績300名以上
で経験豊富

理事長の高津はインビザラインの年間症例数が多いドクターに与えられるプラチナプロバイダーを4年連続で獲得、そして2023年はダイヤモンドプロバイダーを獲得（連携医院と共同）、通算治療実績は300名を超えています。
数字が全てではありませんが、マウスピース矯正で患者様が満足の行く治療結果を得るためには、技術や経験がないと難しいと言えるでしょう。

矯正治療のシミュレーションは全て理事長の高津が作成しますのでご安心しておまかせください。

お顔と歯並びを
総合的にデジタルで診断

マウスピース矯正では、治療開始前の精密検査のデータをもとに、3Dの治療計画ソフトウェアを使って、治療開始から治療終了までの歯の動きを3Dシミュレーションで見ることができます。

この3Dシミュレーションは、CT撮影で得られた骨のデータと重ね合わせすることができ、より安全に歯の移動を診断し、治療計画を立てることができます。

患者様の歯並びを綺麗にして口元を自然な美しさに改善するために、歯を見るだけではなく、お顔と歯並びのバランスを考え、デジタルを駆使して総合的に診断致します。
正面だけでなく、横顔の診断も大切にしています。お口元が出でいる方は、前歯を後ろに移動させると、とても綺麗な口元の印象に変わります。
そこに歯科医師の診断の差が出ます。口元が綺麗になると人生が変わります！

矯正相談（無料カウンセリング）で
あなたの想いをお聞きします

まず、しっかりと患者様のお気持ちをお聞きします。
歯並びやお口元をどのように気になられているのか、あなたの想いをお聞きします。
歯科医師と歯科衛生士が実際にお口の中を拝見し、口腔内写真を撮影し、必要に応じてレントゲンを撮影し今後の治療方針をご説明いたします。
貴重なお時間を使って当院にいらっしゃったことを後悔させません。
（レントゲンは保険診療費用をいただきます。正確な治療方針をご説明するためにレントゲン撮影を推奨しています）

医療コーディネーターがさらに
しっかりと想いをお聞きします

せっかく歯並びの相談に来たのに、時間が足らずに納得できるまでお話ができなくては時間の無駄になってしまうかも知れません。
当院では医療コーディネーターが在籍し、歯科医師と歯科衛生士による矯正相談の後にさらにしっかりとお気持ちをお聞きし、お悩みの解決のお手伝いをさせていただきます。医療コーディネーターまで在籍しているクリニックは中々ございません。
歯科医師や歯科衛生士に話しにくい内容もカウンセリングルームでゆっくりとご相談ください。

大阪の中心地から
お車で20分の好立地

こうつ歯科・矯正歯科は、新大阪からお車で15分、梅田から20分の好立地にあり、北摂エリアを中心に大阪中から患者様が来院されます。
患者様専用の駐車場を６台完備しています。
大阪府外の方も矯正治療のために通院されています。

当院のインビザライン矯正の特徴

無料相談と治療の流れ

矯正相談のご予約・ご来院

WEB診療予約フォーム、もしくはお電話にてご予約をお願い致します。
ご来院後、医療コーディネーターがあなたの想いをお聞き致します。「歯並びのガタガタが気になる」「口元が出ている」「八重歯を治したい」など、歯並びのお悩みをお聞かせください。

レントゲン撮影・お口の中のチェック

※矯正相談の際には、レントゲン検査（保険診療費：約3000円程度）をお勧めしております。レントゲン検査をせずにカウンセリングだけを受けることも可能ですが、レントゲン検査をしていただいた方が、より正確で具体的なアドバイスが可能です。
診療室に移動し、歯科医師、もしくは歯科衛生士がお口の中をチェックします。虫歯がないかどうかの確認も大切です。

口腔内写真の撮影・お顔の撮影

口腔内写真とお顔のお写真を撮影します。
お顔と歯並びの関係は、治療方針を決めるために重要です。

治療方針の説明

撮影した資料を診察室の大画面で見ていただきます。
写真をお見せしながら、現在のお口の状態からあなたの理想に近づくために矯正を行う場合の治療方針を説明致します。
無料カウンセリングは歯科衛生士が担当させていただくことがあります。

口腔内スキャン・簡易シミュレーションを用いた説明

最新デジタルの、口腔内スキャナー『iTero（アイテロ）』を使用し、お口の中を３D 画像としてコンピューターに反映します。従来の粘土のような材料による型取りではなく、スキャナーで多くの写真を撮ることによる最新の印象方法です。
AI機能を使用した簡易的な歯並びのシミュレーションをお見せ致します。
※歯並びの状態によっては口腔内スキャンを行わないことがあります。

カウンセリング

「大まかな治療方針は？」「抜歯が必要か？」「治療期間は？」「来院頻度は？」「マウスピース矯正のメリットとデメリットは？」「ワイヤーを使う可能性は？」「顎間ゴムの使用は？』「インプラントアンカーの使用は？」「費用は？」「医療費控除の目安は？」「医療ローンについて」など、様々な疑問を歯科医師、歯科衛生士、医療コーディネーターがしっかりとお時間をかけて解決致します。

治療の流れ