combination
インビザラインと組み合わせられる治療
当院でもますますご依頼が増えているインビザラインによるマウスピース矯正。その中で「インビザラインの治療をしながら〇〇もできますか?」というご質問をいただくことがあります。
こちらのページでは、インビザラインと組み合わせの要望をいただく代表的な治療について、組み合わせられるのか別々で行うべきなのか、解説します。
今回解説する治療は、以下の3点です。
これらの治療をインビザラインと同時に検討されている方は、ぜひ以下も引き続きご覧ください。
インビザラインと同時にホワイトニングをしたい!というご要望はたくさんの患者様から伺ってきました。
専用のマウスピースを使用するホームホワイトニングは有名ですので、インビザラインのマウスピースでもホワイトニングを同時進行でできるのでは?と思った方も多いでしょう
結論としては、当院ではホワイトニングとインビザラインの同時進行はお勧めしていません。インビザラインでの矯正前・矯正後のどちらかでホワイトニングをした方が確実です。
同時進行をお勧めしない理由は、以下となります。
インビザラインの矯正中には、場合によってはアタッチメントと呼ばれる補助装置を装着します。歯の表面に設置する装置で、マウスピースが浮いてしまうのを防ぎ、矯正効果を高めます。
しかしホワイトニングをする際には、アタッチメントがついている場所が白くならず、色むらができてしまいます。
インビザラインのマウスピースと、ホワイトニング用のマウスピース(ホワイトニングトレー)はそもそも用途の異なるマウスピースです。
ホワイトニングトレーは、ホワイトニング材が歯全体に均一に行き渡るように作られていますが、インビザラインのマウスピースは異なります。インビザラインのマウスピースは、力を加えたい歯と力を加えたくない歯で、歯とマウスピースの間の隙間の大きさが異なります。そのため、ホワイトニング材が均一に行き渡らず、色むらができる原因となってしまうのです。
ホワイトニングで使用する薬剤は、人によっては歯茎や神経に染みて痛みを感じる場合があります。
インビザラインはコンピューターによるシミュレーションで効率的に歯を動かすため、痛みや違和感の少ない矯正として知られています。ですが、痛みや違和感が全くないわけではありません。
片方だけなら問題がなくても、インビザラインとホワイトニングを同時進行することで、強い痛みを感じる場合もあるでしょう。また知覚過敏の症状が出るリスクも高まります。
ここまでの内容を確認して「色むらや痛みは自己責任だし、インビザライン矯正が始まったら勝手にホワイトニングもしちゃおうかな」と思った方もいるでしょう。
ですがやはり医師としては、もしホワイトニングを併用したい場合は、相談していただきたいのが本音です。万が一強い痛みや知覚過敏の症状が発生し、インビザラインの装着も休止することになれば、治療計画自体が変わってしまい担当の医師も困ってしまいます。
当院でもホワイトニングは対応しておりますので、どうしてもインビザラインとホワイトニングを同時進行したい方は、一度ご相談ください。最良の選択肢を見つけられるよう、しっかりと相談に乗らせていただきます。
「今すでにインプラントの歯があるけれど、インビザラインで歯列矯正はできるの?」
「インビザラインの矯正中にせっかくだからインプラントもしちゃいたい」
このような疑問や希望をお持ちではないでしょうか?実は、インプラント治療を受けていると、インビザラインでの矯正ができない場合があります。
インプラントは歯茎の中に土台を埋め込みますが、この土台は矯正によって動かすことができません。そのためインプラントの歯がインビザラインで動かしたい歯列に含まれる場合は、矯正が非常に難しくなります。
同様の理由で、インビザライン矯正中にインプラント治療を受けることも難しいでしょう。もしも今後、インプラントとインビザラインの両方を検討している場合は、インビザラインで歯列を矯正した後に、インプラント治療を受ける流れが無難です。
インビザライン治療前に、後々にインプラント治療の希望があることがわかっていれば、より全体の治療の流れをスムーズにできるでしょう。またすでにインプラント治療を受けており、歯列矯正が難しい方も、ご相談いただけば歯列矯正ができることもあります。もしこういったご希望があれば、ぜひお気軽にご相談ください。
歯周病は、日本人が歯を失う原因の第一位にもなっている、大変恐ろしい病気です。そのためインビザライン矯正を行う際にも、歯周病についてしっかりと考えておく必要があります。
まず前提として、現在進行形で歯周病の方は、インビザライン矯正をすぐに受けることはできません。
軽度の歯周病の場合、インビザラインのマウスピースを装着していると、プラークが溜まって歯周病が悪化してしまいます。また重度の歯周病で歯がグラグラしている場合、矯正の負荷に耐えられず歯が抜けてしまう恐れがあります。
そのため歯周病治療を先に行って、歯周病を治してからインビザラインでの矯正治療を開始するべきでしょう。
インビザラインはワイヤー矯正と違って取り外しができるため、普段の歯磨きなどお口のケアがしやすい矯正装置です。そのため虫歯や歯周病になりやすい方には、インビザラインがピッタリです。歯周病のある方で歯列矯正をしたい方には、当院では歯周病を治療した後にインビザラインでの歯列矯正をお勧めしています。
当院の診療方針は「予防歯科治療」を軸とした、患者様の現在のお口の状態だけでなく、将来のリスクなどにも目を向けた治療です。矯正を行う前に徹底的に歯周病治療を行い、せっかく矯正した歯が歯周病で脱落してしまうことを未然に防ぎます。
現在歯周病のある方や、虫歯・歯周病になりやすい方で、歯列矯正を検討されている方は、ぜひ予防歯科治療を得意とする当院にご相談ください。
こうつ歯科・矯正歯科の「マウスピース矯正専門サイト」にお越し頂きありがとうございます。
マウスピース矯正は多くの症例に対応できるだけでなく、矯正中の患者様へのストレスが非常に少ない矯正治療です。
私はそんなマウスピース矯正をもっと普及させたいと考え、歯科医師向け勉強会の代表を務めたりと、マウスピース矯正の普及に尽力してきました。
こうして当サイトをご覧いただけていることも、マウスピース矯正をお勧めする立場として、大変嬉しく思っています。
矯正治療を検討している方は、ぜひ当院にご相談ください。
あなたに寄り添った、丁寧な治療計画をご提案いたします。